i-common

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対談インタビューのご紹介

これまで幅広い業種の企業様に、多岐にわたるテーマでi-commonサービスをご活用いただいています。各社はどのような経営課題を抱え、i-commonサービスの導入によってどのような成果を得たのでしょうか。インタビューを通してレポートします。

  • 代表取締役社長
    松本直人氏
  • i-common登録顧問・取締役(2018年6月より)
    守屋実氏
BEFORE
導入前の経営課題

新サービスの構想はできていたが、実現に向けて効率的かつシステム的に進めるノウハウが不足していた

AFTER
導入による成果

新サービスの運用が本格化。また、会社が目指す方向性も明確になり、従業員が一丸となって変革に突き進む段階へ

COMPANY DATA

  • 企業名
    フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
  • 設立
    1998年9月
  • 従業員
    35名(2018年3月末現在)
  • 事業内容
    ベンチャーキャピタル業務
  • フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
    代表取締役社長 松本直人 氏

    1980年生まれ。大阪府出身。神戸大学経済学部を卒業後、新卒で同社に入社。ファンド企画、募集からベンチャー企業への投資実行、 育成支援まで、VC業務全般を経験。2011年取締役就任、2016年1月より現職。

  • i-common登録顧問/フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
    取締役(2018年6月より) 守屋実 氏

    1992年に株式会社ミスミ(現ミスミグループ本社)入社後、新市場開発室で新規事業の開発に従事。2002年に、ミスミ創業オーナーの田口弘氏とともに、新規事業の専門会社である株式会社エムアウトを創業。
    2010年に独立し、「新規事業創出」のプロとしてラクスル株式会社、ケアプロ株式会社、メディバンクス株式会社、等の経営に参画。

顧問と「ともに挑む」一枚岩の態勢で、新規事業のみならず会社の変革をも推進

「新規事業」というより「会社改造」であるという認識を共有

京都に本社を置く独立系ベンチャーキャピタル(VC)のフューチャーベンチャーキャピタル株式会社(代表取締役社長:松本直人氏)。同社は近年、各地の地域金融機関と連携した地方創生ファンドの組成など、新規株式公開(IPO)に頼らない新たなVC投資を積極的に展開し、注目を集めている。2018年6月、同社の取締役に「新規事業創出のプロ」として知られる守屋実氏が就任した。松本氏と守屋氏の出会いはその約1年前。守屋氏がi-commonの登録顧問として同社の経営に参画したことだった。i-commonを通じての出会いの経緯や、これまでの挑戦、これからについて、両氏に語ってもらった。

松本直人氏(以下、敬称略)
i-commonを通して守屋さんを紹介してもらったのがちょうど1年前の2017年夏。この1年はあっという間に感じるほど、全力で駆け抜け、今なお走り続けている感覚です。当時われわれが抱えていた課題は、投資機能サービスをパッケージ化し金融機関や大手企業へ展開していくという、新サービスの構想はできていたものの、それを効率的・システム的に進めて行くノウハウが社内にないことでした。

守屋実氏(以下、敬称略)
最初に依頼の概要を聞いた時点で、自分の好みにどストライクな案件だと感じました。投資まわりは、今私が最も注力している分野の一つ。しかも松本さんは、従来のVCとはまったく違う新しいVC投資のあり方を模索し、なおかつしっかりと実績を出していることを知り、私自身もVCに携わる1人として、これはむちゃくちゃ面白いなと思ったんです。

松本
最初の面談でプロジェクトをスタートさせることを即断しましたが、実は当初は、新サービスに必要なシステム化や戦略立案を、守屋さんが自分たちに代わってやってくれるものだと考えていました。ところが守屋さんからは「われわれが会う時間をまずは増やしましょう」と言われて。最初はその意図がよくわからずにいたのですが、毎週会って、会社の課題や、新サービスに取り組むに至った背景を守屋さんに伝えるなかで、次第に「お任せする」という意識から、「ともに挑む」という意識に変わっていきました。

守屋
従来のVCとは真逆の方向に進もうとしてるわけなので、これは新規事業というより、数年をかけて取り組むべき会社改造の話だと、最初から感じていました。それには、経営幹部が一枚岩になっていないと、現場の人たちには決して伝わらない。まずは目線を合わせることが不可欠だと考え、現状の課題を共有し、ディスカッションする作業を毎週重ねました。

従業員1人ひとりと膝を突き合わせて対話

松本
毎週のミーティングを続けるなかで、「VCからプラットフォームへ」という、われわれが目指す将来ビジョンが定まってきました。守屋さんからの提案で、守屋さんと従業員との1対1の面談も進めてもらいました。

守屋
「プラットフォーム」と聞いてイメージするものは人それぞれ違うので、われわれが考えるプラットフォームとは何か、そもそもプラットフォームを目指すことをどう思うかについて、個別面談で意見を交わしました。1人ひとりと膝を突き合わせて話をしてみると、われわれのやっていることに各自が意義や意味を感じてくれていることがわかり、目指す方向性は間違っていないという手応えを得られました。そこで改めて「いい雰囲気の会社だな」と思いましたね。

松本
守屋さんから伝え聞く従業員のそうした共感の声は、私にとっても嬉しい驚きでした。社内には旧来のVCのビジネスモデルに慣れ親しんできた人も多く、それとはまったく違う方向に進んでいる現状をみんなが本当に受け入れてくれているのか、自信を持てずにいたからです。会社の方向性を大きく変えるには、社内のコミュニケーションも含めて入念な準備が重要だと改めて学びました。この1年は改革のための環境土台づくりに費やしてきたと言えます。

守屋
会社を改造するとなると、すべてが順調に進むことはまずなく、実際にさまざまな問題が噴出するわけですが、それらを松本さんは毎回見事に解決していて感心します。

松本
それは守屋さんの存在が大きいですよ。抱えている問題を守屋さんに相談すると、いつも本質を突いたアドバイスが返ってくるだけでなく、「その方向でいいんじゃない」と背中を押してもらえる。これは経営者として、ものすごくありがたいこと。しかも守屋さんは、最初から「わが社」という主語で語ってくれて、これも心強かったですね。

守屋
顧問という立場でその会社に入っていく上で、主語は「御社」ではなく「わが社」であるべきだというのが私の考えです。たまたま複数の企業を支援しているだけで、メンバーの一員に変わりないという意識を持たないと、根本のところで他人事になってしまう。中に入り込んで課題の本質を一緒に考え、理解して、ともに解決に挑むことに意味があり、その方が実際に解決に導きやすいと思います。

松本
私が当初勘違いをしていたように、顧問にアウトプットだけを求めていては、それこそ外注と同じになってしまう。そもそも、そういう使い方をするにはもったいないほど、極めて高度な専門性を持った方々が登録しているのがi-commonなのだと、今は理解しています。

明確なビジョンが共感を生み、さらに自信につながる好循環に

松本
守屋さんに取締役を引き受けてもらうことは、当初は想像すらしなかったことです。一緒に改革していくメンバーになってほしいというオファーを私から守屋さんにして、快諾をもらいました。

守屋
われわれが進めている大きな方向転換は、既存のVCにはできないこと。なかなか経験できない、すばらしいタイミングで加われたことに喜びを感じます。直近では「7年で会社を改造する」という目標を定め、自分たち自身が進むべき方向に視界が開けてきている実感があります。

松本
これまでは、自分の考えをどんな言葉で発信すれば人に理解してもらえるか、探り探り進んできた感じですが、この1年で守屋さんと密にやりとりを重ねるなかで、目指す「プラットフォーム」の意味や意義を自らが深く理解し、言語化することができました。ビジョンを明確に語れるようになったことで、「発信したい」「共感してくれる人たちを集めたい」という思いはますます強くなり、さらに、共感してくれる人が増えている実感が自分の自信につながる好循環ができています。当面の目標として、地域の金融機関や大手企業と連携したファンドの数を100にまで増やし、年間1,000社に投資できる環境を整えたいと考えています。

守屋
目指す方向をみんなが語れるようになってきて、ここからはいよいよ、従業員全員が総力戦で突き進む段階。松本さんについて行くのではなく、現場のみんなが前を向いて、一丸となれるかが大事になってくると感じています。

松本
今回i-commonを利用してみて、これはツールではなく、同志を紹介してもらうサービスだというのが私の実感です。同志となるとハードルが高く感じるかもしれませんが、何事も実際にやってみなければわからないのも事実。迷っているのであれば、ぜひ一歩を踏み出してみてほしいですね。

守屋
「まずやってみること」は、顧問登録を検討している人にも伝えたいことです。何か自分で「好きだな」と思うことがあり、それが多少なりとも自分の強みだと思うのであれば、顧問登録してみることをお勧めします。その際には、自分自身の強みや好み、何をしたいのかをきちんと考えて発信することが大切で、そうすることで相性のいい企業と、ちょうど良いタイミングで出合える可能性は高まるはずです。