顧問紹介

中山 浩一

得意分野:
新規事業

シリコンバレーでの活動体験と大企業での職務経験を支援に活かし
大手・ベンチャーの双方に最良の成果をもたらす

PROFILE

日本電気株式会社(NEC)に入社後、1993年からNEC Europe社のCorporate Planning Managerとして欧州統括会社の設立・運営を担当。2000年からはNEC USA社にてシリコンバレーでの新規事業開発に携わり、その後同社の副社長兼CIO、2009年から本社海外事業企画本部長・監査室長を歴任。2016年にフリーランスのコーポレートベンチャリング・アドバイザーとして独立し、事業会社のベンチャー活動やCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)設立・運営に関する支援を行い、慶応義塾大学でベンチャービジネス講座の講師も務める。

ベンチャーの枠組みを活用する企業支援で
新たな活躍の場の提供を期待

私のこれまでのビジネスキャリアには、2つの軸があります。1つは、NECという企業グループの枠の中で培ったもの、つまりNEC本社や関係会社での勤務を通して築き上げたキャリアです。もう1つの軸は、グローバルビジネスの経験です。私はNEC Europe社の立ち上げにCorporate Planning Managerとして携わり、またシリコンバレーにおけるNECのコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)の設立・運営や、ベンチャー企業への投資・提携、新事業開発といった業務を手掛けながら活動してきました。

60歳での定年退職後は、NEC子会社で常勤監査役として、また大学で講師として活動していましたが、これまでの経験をNECという企業グループ以外でも活かしたい、そして私自身の視野をもっと広げたいという思いから、顧問としての活動を始めました。現在は、講師としての活動と並行して、大企業や中堅企業とベンチャー企業の接点を創り出す「コーポレートベンチャリングアドバイザー」として、フリーランスでコンサルティング業務を展開しています。その活動をする中で、私のキャリアと潜在的なお客様のニーズをマッチングさせてくれる組織としてi-commonに行き当たり、個人ではできないような新しい仕事や活躍の場を提供してもらうことを期待して、登録することにしました。

i-commonに登録してから過去2年の期間で、複数件の企業のご支援を担当させていただきました。これらの案件は、企業がベンチャービジネスといかに関わるか、ベンチャービジネスをパートナーとしてどのように新しい事業を興していくか、そして成長戦略を実現するかという取り組みに対して支援するというものでした。業界としては製造業、資源・素材業界、アグリビジネスなど幅広く、いずれも業界大手の企業がベンチャーという枠組みを使って新しい領域に踏み出すための仕組みづくりをサポートさせていただきました。

長期的な視点で成果を生むことを目指しながら
社内にベンチャーマインドを醸成することも意識する

具体的な支援内容としては、まず、私自身の経験をもとにした、事業会社におけるCVCの立ち上げに関するアドバイスが挙げられます。すでにベンチャーキャピタル(VC)ファンドへの投資を行っている企業であれば一定の理解がある場合がありますが、CVCを自ら管理・運営するにはそれなりのノウハウと知見が必要です。担当した1社では、実際に自社で数千万ドル規模のファンドをスタートさせるタイミングで支援に入らせていただきました。そのファンドをどうやって運営していくか、ファンドを使って自分たちが求めているベンチャー企業をどうやって発掘するか、そしてそのファンドを事業に活かすためにはどうすべきか、という部分で、実際にCVCの立ち上げと運営を手掛けた経験を活かしながらアドバイスをさせていただきました。

その企業は、日本の有力ベンチャーキャピタルと共同でファンドをつくり、そこから得るディールフローや情報を戦略的に活用するという事業モデルをスタートさせました。そうした枠組みは、私もシリコンバレーで実践する機会がありましたので、そこで起こり得る問題や、直面する課題というものも理解していました。ベンチャーキャピタルとの関係をいかに構築していくか、CVC運営の狙いをどう定めるかを考えることについては、多くの方々にとっては初めての経験であり、相当勉強されたと思います。そうしたなかで、ベンチャーコミュニティーでのコミュニケーションの取り方や協業の進め方についてアドバイスする、というのが私の役割でしたが、これまでの業務経験や知見を活かすことができたと感じています。

また別の案件では、大企業がベンチャー企業と連携して新規事業開発を目指す際に、お互いがWin-Winの関係を築きながら取り組むための枠組み作りの支援を行いました。ファンド設立にはこだわらず、CVCという選択肢も視野に入れながら“ベンチャー活動”をいかに進めていくか。ベンチャー企業との提携関係をつくる上では、さまざまな方法論がありますので、その企業にもっともフィットするものを見極めてアドバイスします。

私が大切にしているのは、ベンチャー企業との連携を目指した取り組みを進める中で「ここは自社とマッチする」という企業に出会うのには時間がかかるという意識を持つこと。従って、長期的な視点で会社としての考え方やカルチャーを変革しながら、ベンチャービジネスを受け入れる雰囲気を醸成したいとも思っています。日本企業は、企業家精神やベンチャーマインドの涵養に関しては世界的なレベルから遅れを取っている印象があります。それに向けた環境作りに、私からのインプットを少しでも役に立ててほしいという意識で支援を行っています。

ベンチャーと大企業を有機的につなげながら
企業社会を活性化するための仕事を手掛けたい

i-commonから相談をもらう案件は業界の代表的な企業からのお話が多いので、それは実は私にとっても非常にありがたいことだと思っています。中規模以上の企業がベンチャー企業と接するためのアドバイスに関するニーズには、これからも積極的にお応えしていきたいと思っています。そして一方のベンチャー企業でも、一定の規模以上になれば投資ファンドを持つ、あるいは他のベンチャー企業に投資するということもあると思いますので、そうしたケースでの支援ニーズにもお応えできるはずです。

大企業がベンチャー企業といかに付き合っていくか、ということはもちろん、ベンチャー企業が大企業とどのように関係をつくっていくべきなのかという部分で、私のアドバイスを役立てていただきたいですね。ベンチャー企業も成長していくにしたがって、組織構造的な課題や人事管理の問題、コーポレートガバナンスへの取り組みなど、一流企業を目指すためのステップでさまざまな壁に直面するはずです。その成長を助けるための支援というのも、私の経験・知見を活かすことができるフィールドだと思っています。

日本の社会は、やもすると大手企業偏重になりがちです。大学や研究機関など、新たな事業を生み出すためのコンポーネントは、日本も充実していると言えるのですが、破壊的なインパクトのあるベンチャー企業はなかなか出現しません。コンポーネントや枠組みに関してはシリコンバレーと同レベルのものがあるにもかかわらず、企業や大学、VCが有機的に情報をシェアしながらベンチャーを育てる意識が少ないことが、原因の1つでしょう。ベンチャー企業と大企業との連携が進むことで、世の中を変革するような企業が次々と生み出されることにもつながるのではないでしょうか。

有望なベンチャー企業を生み出すための文化が定着し、成長を促すような土壌ができれば、日本の企業社会はもっと活性化されるはずです。私にできることは、大企業との関係を構築しながらベンチャー企業がより活発に活動できる場をつくり出すこと。そして大企業がベンチャーの枠組みを活用して、新たな事業を成功に導くための環境をつくり出すことだと思っています。その結果、少しは世の中が良い方向に変化していく手助けができると、大げさかもしれませんがそんなことを思いながら仕事をしています。

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