導入企業様と支援顧問の
対談インタビュー

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社

売上:
100億円未満
業種:
法人サービス

法務・ガバナンス

社内人脈を介した登用ではないからこそ、本来あるべき社外役員の役割を発揮できる

対談03

  • 取締役企画管理部長上原大輔 氏

  • i-common登録顧問出川敬司 氏 松岡昇氏

  • BEFORE導入前の経営課題

    ガバナンス強化に向けて監査役、社外取締役をそれぞれ選任する必要があったが、社内の人脈経由で探すには限界があった

  • AFTER導入による成果

    経験豊富な専門家が監査役、社外取締役に就任。40代を中心とした若い経営幹部へのノウハウ継承も進んでいる

急成長の只中で必要とした、経験豊富な第三者の目

全国の中堅・中小企業を対象にM&Aアドバイザリー・仲介事業を展開する、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社(代表取締役社長:中村悟氏)。2005年10月の設立以来、事業承継案件を中心に実績を積み重ね、2013年11月に東証マザーズに新規上場、翌2014年12月には東証一部に上場し、急成長を遂げている。この過程でガバナンス強化にも注力し、これまでに2度、社外役員選任に際してi-commonサービスを活用。2016年12月、バンダイナムコグループで要職を歴任した出川敬司氏が常勤監査役に就き、さらに2018年12月には経営のプロとして多くの企業で手腕を発揮してきた松岡昇氏が社外取締役に就任した。i-commonサービスを介した役員選任の経緯や、そのメリットについて、取締役企画管理部長の上原大輔氏を交え3名に語ってもらった。

上原大輔氏(以下、敬称略)最初にi-commonサービスを利用したのは3年前です。当時、監査役を務めていた方の任期満了が近付くなかで、世代交代や社内管理体制強化を図るために、新たな方に監査役を打診したいと考えていました。ただ、今後の当社の成長を見渡すことができるような経験のある方を通常の求人募集で探すことがきわめて難しく、加えて、社長の中村や私をはじめ経営幹部は40代と若く、社内の人脈にはまったく当てがない状態でした。そんな折にi-commonを知り、「事業会社での管理実務経験がある方」、「規模が大きくなった企業で、成長途上での経験がある方」、「M&A経験者」、「若い経営幹部とも合うお人柄」といったこちらの要件を伝えて、紹介いただいたのが出川さんでした。

出川敬司氏(以下、敬称略)実は、監査役のオファーに最初は少し戸惑いました。前職で管理部門の経験は長くあるものの、キャリアの軸としてきたのは営業や開発で、i-commonに登録した際も主にそうした分野で顧問として支援に関わるイメージを持っていたからです。しかし面談でお話を聞いて、成長只中の新しい会社であることや、上場企業ながら少数精鋭の組織である点に非常に興味をひかれました。また、前職でM&Aの渦中に身を置いた経験から、事業内容にも強く関心を持ち、お話をお受けする段階ではすでに迷いはまったくありませんでした。

上原i-commonは候補者の提案から契約に至るまでのやりとりがスムーズで、就任までのサポートも充実しておりました。非常に良い方に出会えた実感があったので、その後2018年に社外取締役を選任する際にも迷わずi-commonの利用を選びました。このときは社長の中村から、今後の事業拡大を見据えて、過去に経営者の立場でさまざまな判断をして来られた方の助言が欲しいとのオーダーがあり、その要件に合う人として紹介いただいたのが松岡さんです。

松岡昇氏(以下、敬称略)私自身、これまで事業会社でM&Aや、その後の事業統合プロセスであるPMIに長く携わってきたので、最初にお話を聞いた段階で、経験を活かして役に立てるかもしれないと感じました。急成長企業の創業者ですので個性的な方を想像していましたが、面談での中村さんの第一印象は、アクの強さなどまったくない、真面目にコツコツと仕事をする人。そして実際にその通りでした。もともとi-commonに登録したのも、次の経営世代に経験を伝えたいという思いからだったので、中村さんのような若い経営者に助言できる可能性があるというのは、願ってもないお話でした。

上原当社は設立から10年余りと歴史が浅く、3年で2倍という急スピードで売上も拡大しているなかで、今後さまざまな問題が起こり得ることが考えられ、経験豊富な専門家に第三者の目で見ていただくことは非常に重要でした。お二人のようにキャリアが高い方と面談するのは私にとって初めての経験で、その点で難しさもありましたが、お二人ともご経歴からイメージするような近付きがたい雰囲気は一切なく、表情や話し方、お人柄も含めて物腰がとても柔らかく、年齢的に差がある中村とも合いそうだという印象が最初からありました。

率直に意見ができる立場として牽制機能を発揮

上原お二人が就任後、経営に関する多面的なアドバイスを得て、会社としての安定感が増し、役員会に多様性が生まれた実感があります。私自身、過去に経験のないことについて決断を迫られた際に、自分の判断が妥当かどうかを相談できる相手がいることは非常に心強いですね。常勤の出川さんとは情報をこまめに共有し、得たフィードバックを判断の参考にすることが多くあります。松岡さんには当社の社外役員としてだけでなく、グループ会社である株式会社レコフの社長の相談役としても、密にコミュニケーションをとり深く関わってもらっています。

出川監査役や社外役員というのは、経営への牽制機能を持ち、仮に社長が何か適切でないことをやろうとした場合に、きちんと止めなければいけない立場です。その点で、私はまったくの外部から来た者として「これは言いにくいな」と躊躇することがなく、率直に意見を言うことができ、互いにリスペクトし合う良い関係性を中村さんと築けています。

松岡これまで日本の上場企業の社外取締役は、「あの人ならうるさいことを言わないだろう」といった理由で、知人や身内から選任されることも多く、なれ合いによる弊害が起こりがちでした。そうではなく、完全に独立した立場で、経営が暴走しないよう歯止めをかけたり、忌憚なく意見を述べたりできる今の私の立場は、社外取締役として本来あるべき理想的な姿であり、非常にやりがいを感じています。

上原現時点では幸運にも、成長が見込めるマーケットの有利なポジションで事業を展開することができていますが、世の中も人も絶えず動いている中で、変化にいかに対処していくかは常に課題であり、これまでにない新たな問題に直面することも出てくるはずです。

松岡そうですね。会社というのは一直線で大きくなるものではなく、成長の過程では必ず“成長痛”と呼ぶべき、きしみや停滞期を伴い、そこで対処を誤ると事態が悪化しかねません。努力だけでは解消できない、成長の妨げとなる外的要因も起きます。そうした問題にどう対処できるかを前倒しで予測し、手立てを検討すべき段階に来ている今、それを促すべく経営サイドに問いを投げかけていくことも私の役割だと考えています。

出川私も自らが培ってきたものを伝えていきたいという思いから、会議をはじめ、場面ごとに話をさせてもらっています。聞くところによると、取締役会で監査役が一言も発言しない会社もあるそうですが、ここはまったく違い、取締役会の雰囲気は非常にフランク。活発にディスカッションが行われ、互いにきちんと耳を傾ける風土があることは、経営の健全性や客観性という点でも非常に良いことだと思います。

双方のニーズを満たす的確なマッチングが実現

上原事業承継やM&Aの話題が連日のように新聞に出る昨今、当社が手がけるM&Aアドバイザリー・仲介事業は、注目を集めるホットなビジネスと言えます。現場で事業承継のお手伝いをする当社のコンサルタントは、経営の幅広い知識に加えて高い次元での人間力が試されますが、その多くが20~30代の若いメンバー。当社がこれだけ急成長してこられたのも、若いパワーがエンジンとしてあるからこそだと思っています。

出川私は島根県出身で、地元に帰れば過疎の問題を痛感しますし、後継者が見つからず苦労している友人もいる。M&A仲介のサービスは、そうした人々の役に立てるだけでなく、日本の地域格差を解消していく一助も担えると感じています。当社においてはサービスの品質は、すなわちコンサルタントの質でもあり、その点を踏まえ、人材育成に重きを置いて経営を考えていくことを監査役として大事にしています。

松岡当社のようなサービスがあることで、中小企業のオーナーはかつてのように「身内に継がせるか、廃業か」という二択ではない、より良い選択ができるようになります。世の中にとって価値ある企業が埋没したり消えたりしてしまわないよう、お手伝いができるという点で、この事業の社会的意義は非常に大きく、引いては日本の産業の活性化にも貢献し得ると考えています。

上原コーポレートガバナンス・コードなどにより社外取締役の選任の重要性が増す中、当社では、お二人の参画によって役員9名中社外取締役が2名、社外監査役が3名となり、上場会社らしい役員構成になったと感じます。株主や顧客に対して、企業としての安定感をアピールでき、信用度の向上にもつながっているはずです。

松岡こうした社外役員を選任するプロセスでは、双方が検討期間を要するため、途中に少し間が空くこともありますが、i-commonの担当者が現状や次のステップについてその都度しっかりと説明してくれたのは良かったですね。また、企業側が求める人材の要件をi-commonの担当者は非常に的確に把握していた印象です。会ってみたらイメージと違った、といったギャップはお互いまったくなかったように思います。

出川登録顧問一人ひとりの細かい情報を頭にインプットし、ベストな提案を行う努力をしている印象を私も受けました。だからこそ、自分では当初想定になかった監査役への就任につながり、今こうしてやりがいを持って職務に臨めています。会社のニーズを聞いて私のことを頭に思い浮かべ、推薦してくれたi-commonの担当者に感謝しています。

松岡本来の社外取締役の意味や価値が日本でもようやく理解されてきた今、これまでのように仲間内で社外役員のポジションを回すようなことは通用しないはずで、i-commonサービスへのニーズは増してくるのではないでしょうか。登録顧問の側も、社外取締役が果たすべき本来の役割をしっかりと理解した上でオファーに応じることが大事になると思います。

上原今回、i-commonサービスを利用したことで、個人としてのコネクションがないなか、通常では出会えないようなご経歴をお持ちで、しかもお人柄の面でも当社にマッチしたお二人に出会うことができました。一般的な人材紹介サービスとはまったく違うものだと感じていて、今後も必要な場面で活用していきたいと考えています。

  • M&Aキャピタルパートナーズ株式会社

    取締役企画管理部長上原大輔 氏

    弁護士事務所でのキャリアを経て、前職では不動産デベロッパー会社の創業期の管理部門立上げやMBOに従事する。2010年1月に入社後は、株式公開プロジェクトを中心に管理部門業務全般を推進。現場コンサルタントの採用・教育・組織力の向上を裏から支え、サービス品質の向上や均一化に尽力している。

  • i-common登録顧問

    監査役 社外取締役出川敬司 氏 松岡昇 氏

    監査役 出川敬司 氏

    1984年、株式会社ナムコ(現・株式会社バンダイナムコエンターテイメント)入社後、同社執行役員営業本部長、社長室長をはじめ、バンダイナムコグループの営業・開発・管理の各部門を統括する要職を歴任。2011年より株式会社ナムコ取締役を務める。2016年12月、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 監査役に就任。


    社外取締役 松岡昇 氏

    株式会社モリテックス、オーウェンスコーニングジャパン株式会社、DHLサプライチェーン株式会社等、外資系大手企業の日本法人5社で計約30年にわたる代表取締役としての経験を保有。いずれの企業でも、事業統合後や経営統合後のフェーズにおいて、PMI(Post Merger Integration:買収後事業統合プロセス)や経営立て直し、業績回復で大きな功績を残す。2018年12月、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社 社外取締役に就任。

企業名
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
設立
2005年10月
従業員
連結151名、単体81名(2019年3月現在)
売上
80億円(2018年9月期)(連結)
事業内容
M&A仲介事業