顧問紹介

多田 惠雄

得意分野:
生産・品質

自動車業界からの厳しい品質要求に応え、
優良表彰も受賞した品質保証のエキスパート

PROFILE

1978年、パイオニア株式会社に入社し、車載機器を中心とするOEMビジネスに従事。部品から完成品まで新規立ち上げに携わり、品質管理・市場品質向上において高い評価を獲得する。2010年からはニチコン株式会社で品質保証の総責任者として、トヨタ自動車他から品質優良表彰なども受賞した。2017年に同社を退職して独立、品質保証のエキスパートとして活躍中。

リアルタイムで世界の最新情報を掴み
お客様と共有して業務推進に結び付ける

これまで40年にわたり、製造業全般にかかわる製品の品質改善・品質管理の業務に従事してきました。大手電機メーカーで車載機器を中心とするOEMビジネスに従事し、部品から完成品までの新規立ち上げや市場品質向上において、複数の自動車メーカーから高い評価を獲得。その後、ハイブリッド自動車や電気自動車用のユニット、さらには電力用高圧コンデンサといった幅広い製品群の品質保証に従事するとともに、中国やマレーシアにある海外現地法人の品質指導や生産支援を行うなど、ものづくりの指導でも成果を上げてきました。

2017年、実母の介護のため大手部品メーカーを退職して東京に戻り、個人事業主としての活動をスタートしました。独立して一つ言えるのは、メーカー勤務のときよりも何十倍も勉強を重ねているということ。たとえば、いま私が注力するのは電気自動車や自動運転の分野ですが、日進月歩で技術が進歩する今、普段からアンテナを高くして世界のニュースを拾っていかなければ、お客様に有益な情報を差し上げることはできません。海外のサイトの情報が翻訳されるのを待つことなく、リアルタイムでチェックしてお客様と共有しながら業務推進に結び付けています。

個人事業主として、顧問の活動で一時期は6社を支援していましたが、オーバーワークになり業務の質が落ちることを懸念して、現在は3社程度と数を減らしています。私は関東圏の遠方のお客様が多いのですが、限られた時間のなかで成果を出すために、移動中に仕事ができるよう工夫することや、メールのレスポンスを素早くしてタイムラグを作らないことなど基本的な事柄を重視しています。

i-commonの顧問サービスで感じる一番のメリットは、企業様の間口がとても広いことです。先日も塗料関連のある専門企業からセミナーの依頼をいただき、「どうして電気・電子を専門にする私に?」と腑に落ちずにいたら、自動運転に関連するセンサーをテーマにした依頼内容でした。その後同社から、私がセミナーで話した内容に付随する新製品の開発が発表され、役に立てたようでうれしく思いました。i-commonの活動を通して、そうした意外性のある案件に出会える面白みを感じています。

自分のノウハウが現場にしっかりと
根付いていく成果にこだわりたい

品質要求のレベルが非常に高い自動車業界からの要望に応えていく中で、過去には自動車の国内トップメーカーから品質栄誉賞を受賞することもできました。高品質のものづくりに丁寧に力を注いでいくことで、従来の品質システムの維持向上にとどまらず、IATF16949やISO26262、VDA6.3などの新しいシステムの立ち上げも実現しています。

実はこうした新規システムの立ち上げは、日本人が最も苦手としているものといえます。たとえばIATF16949は、自動車産業で世界的に認められている唯一の品質マネジメントシステム規格です。

本来は、良いものを作るために様々な規格があり 、お客様の要望や声に沿うために、それに見合う部分を取り出して応えるのが正しいものづくりの姿でしょう。なのに、第一に従来の規格ありきにしてしまい、個別の要望に十分に応えられなくなっている現場が少なくありません。そうした風土はぜひ変えていきたいですし、品質に徹底的にこだわるものづくりの醍醐味を、ぜひ現場の若い社員の皆さんに知っていただきたいと思っています。

私は、たとえば自分が顧問としての契約を終えたときに、ノウハウがお客様先にしっかりと根付いているような成果にこだわりたいと考えています。そのためにも、勉強会や研修を積極的に開催するなど、社員教育の面を重視して業務支援に取り組んでいきたいという思いがあります。実際に支援している大手機械メーカーでは、当初の内容は「品質保証体制の再構築」だったのですが、現場に基礎知識が足りないことを感じて、勉強会の開催を提案したところ快諾していただきました。段階的にスキルを浸透させていくことで、社内にノウハウとして息づいていくことを目指しています。

ゴールへの途中に到達点を設けて
達成感を味わえる工夫を施すことも必要

私は支援をさせていただく際に、最初の面談時に重視している事柄があります。課題解決の中身や、期待されているご依頼の内容を細かくお聞きすることはもちろん、お客様のインフラの状況や必要な工数についても事前に確認しておくことです。ハード面のリソースや、品質管理・品質システムの向上に関するスタッフのリテラシーがどうかという点も事前に知っておく方が良いでしょう。社員の自走を目指して支援を進めていく中で、スタート時点での状況を明確に把握するためにも、現場での細かなヒアリングを重視しています。

そして業務がスタートした後は、とにかく分からないことや理解できない点が生じれば、メールを中心にいつでも質問や問い合わせをしてほしいとアドバイスしています。疑問や不明点を1人で抱えたまま悶々としないでほしいのです。私自身、現場に入り込んで一緒に案件を進めていきますし、得意先に提出する資料の作成を手伝うこともあります。先日も、進行に苦慮している社員の方がいたので声をかけると、彼がマニュアルの1つに使っていた大手出版社の文献が、実は原文と合っていなかったことが分かりました。そのように現場の緊密な関係を重視しながら案件をサポートしています。

私たちの仕事はスパンが長いので、最終ターゲットの前の段階で、細かな成功体験を感じられるように工夫しています。大きなゴールへのプロセスの途中に細かい到達点を設け、ここまでできたという達成感や成功意識をもって次のステップに進めるように仕事を組み立てているんです。私は若い人と仕事をするのが好きなんですよ。責任が成果を導き、仕事のやりがいを感じて成長していく過程を一緒に歩めたらいいなと思っています。

これまで自動車に関する車載用機器や、電子部品の開発から量産品質管理などを数多く手掛けてきましたが、これからは電気自動車と自動運転にこだわりながら、より多くの企業様のお手伝いができれば嬉しいですね。高齢者が増え、地方に行くとガソリンスタンドが減りつつある現代において、電気自動車や自動運転は私たちの暮らしを助けるイノベーションになります。自宅で充電でき、スーパーへの買い物も自分でハンドルを握らず車で行けるという新しい生活スタイルの創造。高い技術/品質に支えられたメイドインジャパンをもう一度輝かせ、日本の再生に少しでも尽力したいと考えています。

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