顧問紹介

折口 俊樹

得意分野:
新規事業、
研究開発

化学製品の研究開発から製品化に優れた実績。
「人と人」の力で新たな価値を創り出す

PROFILE

1983年にコニシ株式会社に入社後、研究開発部門に在籍して水系接着剤、粘着剤などの開発業務に携わる。その後、化粧品原料等の新規製品開発に従事し、市場調査や処方開発の実務、スケールアップ技術の確立、製造ラインの立ち上げ、製品化、顧客への販売までを数多く経験。シーズの開拓からニーズの探索まで一貫して取り組んだことから化学製品に関する各種の高い知見を有している。2011年3月に同社を退職し、2014年4月より個人事業主として独立した。

重要なのはシーズとニーズの融合。
一貫して新製品開発に取り組んできた

私は東証1部上場の大手接着剤メーカーに入社後、粘着プロジェクトチームに参画し、アクリルエマルション系粘着剤・接着剤の開発、評価などを担当しました。長く化学領域の研究開発部門に所属し、水系接着剤および粘着剤の開発をトータルで20年以上経験しています。

新規事業研究開発部に異動した後は、水性コーティング剤や新規化粧品原料の開発を推進。社内シーズと市場ニーズの融合から研究テーマを創出し、処方開発、製造ラインの立ち上げを経て、製品化までを担当してきました。一貫して新製品開発に取り組むとともに、市場調査や処方開発の実務、製品化から販売までを長く経験してきたことは現在も自分のノウハウとして息づいています。

新規事業および新製品の開拓に取り組む際には、シーズの掘り起こし→シーズのテーマ化→ニーズの探索(具体的なユーザー開拓を含む)→製品開発テーマ化(ユーザーとの共同開発も含む)→スケールアップ技術の確立(産学共同開発も利用)→製品化(事業化)という一連の流れを一貫して推し進めていきます。重要なのはシーズとニーズの融合であり、それを促すことでこそイノベーションが実現できるという考え方を大事にしてきました。

その中でも、従来にない機能を持つ新規化粧品原料の開発に成功し、実機製造ラインの組み上げ、化粧品メーカーへの売り込みまで奔走したプロジェクトは、今も強く印象に残っています。各ステップで様々な課題が発生し、一筋縄でいかない場面でも、製品化という最終目標を見据えながらいくつものハードルを越えてきた経験、またその際培った化粧品メーカーの研究員の方々との人間関係は、今も自分にとっての財産となっていますね。

実は私は、若い頃からずっと山暮らしにあこがれていて、一定の年齢になれば田舎に移住することを考えていました。実際に2011年に会社を早期退職し、八ヶ岳に移り住みました。移住後は縁あって長野の温泉施設管理に携わり、管理マニュアルの作成、現場社員の指導などの仕事をしてきました。そんなときにi-commonのサービスの存在を知り、最初は軽い気持ちで登録してみたのです。すると早速、あるメーカーから「化粧品の原料市場に新規参入したい」という案件依頼をいただき、本格的に企業支援の仕事に取り組むようになったわけです。

「人のつながり」や「熱意」が
優れた製品づくりにつながる

i-commonからの紹介案件を中心に、現在4件の製造業の支援に携わっています。自動車部品のプラスチック製品他様々な業種のメーカーに対して、それぞれ技術支援や新規事業開発など個別のニーズに応じた具体的なサポートを提供しています。

たとえば資源・素材業界では今、セルロースナノファイバーという新素材が注目されており、私が支援する企業対しても技術的なアドバイスを日々提供しているところです。他社にないおもしろいシーズを持ったモノができつつあり、今後それを市場展開しようというところまで進んできました。そこでいくつかの共同開発先を紹介させていただき、共同開発プロジェクトが進行しています。

機械メーカーの支援案件では、自社に蓄積されていた化学製品に関するシーズを製品化まで具現化するプロジェクトに取り組んでいます。一方で同社はあくまでも機械メーカーですから、化学合成製品にはこれまで縁がなく、単独では開発の出口が見えないのが実際のところでした。未経験分野での研究開発という点を踏まえ、基本的な事柄の部分から一つひとつを丁寧に説明しながらサポートしています。

各社の強みの部分を融合して新たなビジネスを生み出すのは、新規事業を推進してきた立場からも心躍る仕事です。その意味では私は常に、仕事とは最終的に「人と人」によるものだと捉えていて、イノベーションも「人のつながり」によって生み出されるものだという考えがあります。人との良いめぐり会いによって新たな素材や製品が生まれた例を自分自身も経験してきましたし、現在支援している各企業様の強みや特徴、さらに担当者の方の熱意を融合すれば、きっと良いモノができていくに違いないという確信があります。

メンバーの1人として一緒に取り組む
姿勢がなければ、仕事はうまくいかない

企業様を支援していく中で私が大事にしているのは、つねに当事者意識をもち、現場に入り込んで、自分も開発に携わっているという実感をもつことです。新たなビジネスはもちろん、仕事というのは、いくつもの壁や障害が発生する中で、それを乗り越えていくことで自らの足腰が強くなっていくことに意味があります。いくつものハードルをメンバーと一緒に乗り越えたときにこそ喜びを味わえる感覚。任された以上、自分もメンバーと同じ立ち位置に立ち、同じ思いや目線で開発を進めていくからこそ、やりがいや達成感を得られるのです。自分がキャリアの中で経験してきたことは山ほどありますから、それを具体的なアドバイスに置き換えながらメンバーの皆さんに伝えていきたいという思いが強いですね。

だからこそ個人的には、「顧問」という呼ばれ方は少し違和感があるんです。同じ目線で一緒に案件に取り組むスタンスを重視し、プロジェクトメンバーの1人として共に動いていく意識や姿勢がなければ、仕事はうまくいかないというのが私の持論。私自身、以前の会社に在籍しているときに、大上段に構え、言葉だけの指示で人を動かそうとするコンサルタントが来て、まったく役に立たなかったことを肌で感じて学んでいます。私はプロジェクトメンバーの一人として現場に携わりますから、「まあ一緒にやりましょう」といったセリフを気軽に言えるような入り込み方が理想だと思っています。

現在各企業様でお手伝いしている化学分野において、化学製品を作るということについては、塗料や接着剤や粘着剤、コーティング剤など、土台になるノウハウはほぼ共通なものです。これまでの支援の経験を通じて、技術的にもさらに自信が備わった実感がありますから、化学製品の領域の案件はどんな相談でもお応えできると考えています。

自分自身の基本的な考えとして、目の前に与えられたチャンスには何でも前向きに取り組んでいきたいという思いがあり、すべての仕事に自分が成長できる要素があると思っています。いまの仕事を頑張ることはもちろん、自分自身まだまだレベルアップしていきたいですから、たとえ未経験の分野であっても思い切って挑戦していきたいですね。今後も、興味があることにはどんどんチャレンジしていける自分でありたいと考えています。

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